一般的な縫い方で、言い方は各種ありますが、普通に縫い合わせる時の縫い方です。
「○と○を合わせて縫います」などと書いてあったら、なみぬい(ぐしぬい・本縫い)を指す事が多いです。
針目(縫い目の大きさ)は、ミシンみたいに細かくなくて大丈夫です。あまり細かいと、ほどく時も大変ですし、仕上がりが固くなるような気もします。
赤ちゃん用の物をぬう時は、指が縫い目に入ったりひっかかったりしないよう、少し小さめの縫い目の方がいいかもしれませんが、大体の場合はざくざく縫いで以外と平気です。
衿まわりなど、曲線部分は、細かめの針目の方がきれいに仕上がります。
しるし通りに縫ったら、玉どめをする前に糸こきをして、生地が波打っていない状態にします。
糸こきとは、縫った糸を指で表裏から挟んで持ち、縫い始めから縫い終わりに向かってしごく事です。布や縫い糸がたるんだり、攣れたりしないように何回かしごきます。
和裁では、縫い目や縫い糸が表から丸見えにならないように、縫い目に布をかぶせるように仕上げる事が多いです。
こういう状態を作る事を「きせをかける」といいます。
簡単にきせをかけるには、縫った所を折って、コテかアイロンか指で押ってクセをつけます。
右手のアイロンで布地を押さえ、左手は折り目の中に指を入れて引っ張りながら進むと、よれたり曲がったりせず、まっすぐ
この方法では、裏から縫い目にクセをつけるので、折り目がついてはいけない方にも折り目がついてしまうので、表に返して、平らな状態でもう一度アイロンして、不要な折り目を消しておきます。
着物の部品の場所によって、きせをかける向きには決まりがあるので、その場所場所によって、適切な向きにきせをかけます。
以下は、きせをかける方向です。きまり事なので間違えないようにします。
袖は前袖に向かって縫い目を折る。
袖付けは、袖に向かって縫い目を折る。
背縫いは、衿肩アキを右にして、手前に向かって縫い目を折る。
脇は、前身頃に向かって縫い目を折る。
おくみは、おくみに向かって縫い目を折る。
縫い目から「きせ」までの距離を、2枚とも同じ長さにすることを「毛抜き合わせ」に整えるといいます。
袖の下など、前後どっちから見ても縫い目が見えないようにします。あまり多く折ると折り目の頂点と縫い目の距離が広くなると、布が落ち着かない感じになるので、折り過ぎないように注意します。
2枚一緒に折りクセをつけ、1枚はその折りクセをガイドにして反対側に折り直し、重ねてアイロンすると固定できます。
以下は、お裁縫レシピのTips的な説明箇所にリンクしています。
・しるしの付け方
・折りぐけ
・耳ぐけ
・一目おとし
・かんぬき止め
・本ぐけ
・折り伏せ縫い
・袋縫い
くけ台の使い方
かけ針に布をはさんで、引っ張りながら作業するのですが、
洗濯ばさみなどに紐をつけて、適当な所や足にひっかけてもいけます。